WHS2011を5つの観点から見てみる

WHS2011を5つの観点から見てみる

WindowsHomeServer(以下WHS)について、ひとまず分かったことをまとめてみました。

 なお最初にWHSラウンチイベント「Windows Home Server 2011の発売イベント実施、スマホとの親和性や「実力を発揮できるチューナー」を解説 – AKiba PC Hotline」の記事も読まれるといいかと。

ハードウェアは自由

 WHSは64bitサーバOS。さぞハードウェア(あるいはそれに付随するツール)に厳しいのでは。そう思っていましたが、蓋を開けてみると殆ど問題ありません。メインのゲームPC,そして今回組んだサーバ用PCでインストしたところ、認識しなかったのはONKYO SE-90PCIというサウンドカードだけ。多くのマザーボードでオンボードとなるRealtek(通称蟹)やVIAなら問題なさそうです。
 インストール直後は「!」となるデバイス(IntelチップセットやUSB3.0など)も各メーカのWindows7 64bit用ドライバでOK。心配していたTSチューナーカード(PX-W3PE)もNTTcomのカードリーダーも配布ドライバで問題なし。

 ただAMDや古いハードウェアは試せてません。これから組むならやはりIntelハードが安心か。ちなみにSE-90SEはVIA Vinyl Envy24 controllers: MT/DT/GT/PT/HT-S Download version5.40aあたりでいけるかもだけど未確認。

ソフトはサーバチェック有り

 あまり多くは試していませんが、ソフトウェアもハードモニタツールも多くが動きます。ただし、ウィルスソフトのavast! Home EditonTeamViewerはサーバOSを理由に動作しませんでした。ラインアップとしてサーバ製品を出している会社はチェックしている事が多いみたい。
 無料ウィルスソフトで探してみると、Comodo Internet Securityの動作を確認済み。あとはDQ67EPについてきたNOD32でも試してみるかなー。

ハードディスクは何本要るの?

 結論から言うと最低2本必要でしょう。
 WHSはシステムの入ったボリュームをバックアップするため、もう一本別の物理HDDを必要とします。すなわち、1本でも動きますがOSとしてのバックアップが取れないサーバになります。その追加した1本はエクスプローラからは見えない独自領域として管理されるため、1本目と同容量のモデルをもう1本搭載するのがミニマムな構成といえそうです。
 データ領域(D:)を1本目の残り領域に取る場合、そのバックアップも見えないHDDに保存されます。

 インストールに必要な最低HDD容量は140GBですが、実際はCドライブは60GBで確保され40GBほどしか使われません。140GB以下のHDDを使いたい。CとDにわけたくない、といった場合はUSBから設定を変えてインストールする技も有るようです。

地デジ録画はできるの?

 OS自体には録画機能はついてきてません。ただ、サードパーティのチューナー&付属ツールが無事使えるようで(イベントにて説明有り)、イベント会場でもプレゼンが行われていました。

 自分が試したのはTS環境。PX-W3PEでは問題なくBonDriver+TVTestの環境で動作しました。公式BonDriver、kuma版 BonDriver共にほぼ問題ありません。友人の環境ではPT2も問題なく動いている様です。BonCasLinkのサービス登録もProxyも大丈夫。
 時々B-Casのデコードに失敗した録画が取れるけど、これはWHSではなくPX-W3PEの問題だよね!?どうにかならないものかねー

なお記事中に

なお、Windows Home Server 2011では「そこらへんで売ってる“いけない製品”で抜いた、本来できちゃいけないファイル(なんたらTSファイル?)も、サムネイルが表示されるようになっている」という。

とある通り、特に何も入れなくてもMediaPlayerでTSファイルが再生できるし、サムネイルも見えます。素晴らしい。

iPhoneはまだまだ

 イベントの冒頭で「スマートフォンとの親和性が向上」と紹介された様です。
それならと我が家のiPhone、iPad、IDEOS(Android 2.2)でそれぞれ接続してみました。

 iPhoneでアクセスしたところ。
スマフォ専用のページ(http://サーバip/Remote/m)が表示。おおおーっ!と思いました。が、

 イロイロ試してみたものの音楽(mp3)もビデオ(ts,mp4)も再生できず。悲しくも写真だけは開いたり落としたりできますが。再生できるのはSilverLightがインストールされたモバイルデバイスだけみたい。バージョンアップに期待!できますかねぇ・・・。iPadの場合はデフォルトではPCブラウザで開くのと同じ画面(http://サーバ名/Remote)が開かれます。モバイル版より機能は多いですが、再生に関してはやっぱりSilverlight必要。Androidに至っては画像のダウンロードもできませんでした_ノ乙(、ン、)_

 これらWebサービスにアクセスするには、ダッシュボードから「リモートWebアクセス」を有効にしておきます。さらにPCの場合は「http://サーバのip/connect/」に接続してWHS接続クライアントをダウンロードする事でバックアップサービスが開始。またMicrosoftの無料DDNSサービスからアドレスを一個払い受け、外部からのアクセスも可能になります。

ちなみに

 iPhoneで.tsファイルをクリックすると全部ダウンロードされてしまい、最悪復元が必要になるので注意が必要。自分の場合、クリックして待っていたら「空き容量がありません」みたいに表示がポップアップ。もしやと確認してみると

/(^o^)\ナンテコッタイ

 ということでMobileTerminal を開いて調べてみると、”/private/var/tmp/QuickLookView-xxxx”の配下に.tsファイルが丸々残っていました。脱獄しておいて良かった・・・。探す場合は

su -
find / -name *.ts
/*または
find / -size +500M"

 などと打てば見つける事ができます。

閑話休題

 個人的にWHSからiPhoneへのストリーミング配信(リアルタイムトランスコード含む)を期待していただけに、今時点ではまだ残念という印象が強いです。イベントの冒頭の通り、サーバ側だけではなくiPhone側にクライアントソフトが要りそう。その点Android側は整備が一歩進んでいる様です。

 最後に、WHS情報の豊富なサイト二つを参考にさせていただきました。ありがとうございました。

<a href=”http://www.ntt.com/jpki/data/download2.html”>ICカードリーダライタ ユーザサポート(ドライバソフトのダウンロード) SCR3310-NTTComの主な仕様/ダウンロード|NTT Com 法人のお客さま</a>

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