分かりづらい第二世代Intel Core iの省電力CPUを考えてみる

分かりづらい第二世代Intel Core iの省電力CPUを考えてみる

Intelの第二世代Core iシリーズ(型番が4桁のもの)はだいぶ出揃った感があります。ただしこれまで小出しに新しいモデルナンバーが出たり、i5なのにi3っぽい仕様のものもあったりと買う側には分かりづらい事この上有りません。
節電ブームで話題に上がる省電力PCを組むにあたり、どんなCPUがいいのか調べてみました。

モデルナンバーの違い

最初に簡単に今のCore iの区別方法を書きます。グレードは3つ。

  • i7:物理4コア/HT有り8スレッドが実行できるハイクラスモデル。TurboBoost(TB)有り
  • i5:物理4コア/HT無し(4スレッド)のミッドレンジモデル。TB有り
  • i3:物理2コア/HT有り4スレッドのエントリーモデル。TB無し

他に内蔵キャッシュメモリ容量などでも細かな違いがあります。

それぞれに相対的な性能差(実クロックではない)によって付けられたモデルNoがつき、さらに同じモデルNoでも末尾の装飾語によってさらに4つの違いがあります。

  1. K:オーバークロック制限を解除したモデル。内蔵GPUも高速(HD 3000)だがIntelVTに非対応
  2. 無:標準的モデル。クロック倍率制限などが有り。以下IntelVTに対応
  3. S:省電力モデル(TDP65W等)。標準モデルよりもクロックが落としてある。
  4. T:さらに省電力なモデル(TDP35~45W等)。Sよりもクロックが低く、設定の無いモデルNoも多い

つまり単純に考えると、各グレードに3,4のモデルNo,があり、さらにx4パターンあるとすると、第二世代Core iは36種類もある(出る可能性がある)事になります。実際KやTなどが出ているモデルは数少ないので、現時点で出ているのは17モデル。それでも多い・・・
(ノート用のMやUEも含めるともっと多い)

使えそうな省電力モデルを選ぶ

この中から一番気になる「TDPが45W以下のモデル」を3つ選んでみました(65Wのi3-2100は参考)

Compare Intel® Products

ざっと特徴をあげると

  • i5-2390T:i5でありながら物理2コアでキャッシュも3MBと中身はほぼi3。ただしTBが効く変わり種
  • i5-2500T:2500無印を大幅にダウンクロックして省電力化した物。その他は同じだがTcaseが他より高め。
  • i3-2100T:安価で低消費と人気のあるCPU。物理2コア、TBなし。

どう選べばいいか

結論を先に書くと「自分の狙いどこをハッキリさせて、欲張らずに選ぶ」ではないかと。

まず何より低消費電力で選ぶのであれば、i3-2100Tしか無いでしょう。これで組んだシステムならアイドル15Wも狙えるので、AMD FusionやATOM並の消費電力ながら速さは上のシステムを狙えます。ただしTBが無いのでトップスピードが必要な処理(エンコードなど)では時間がかかります。

多少アイドル電力を犠牲にして(0.2GHzアップ)もう少しトップスピードを狙うならi5-2390T。環境が揃えばTBで0.8GHzも上がるので、エンコードやゲームをしたい時に効果がありそう。

ではi5-2500Tはどんな時に選ぶかというと、物理4コアを生かして仮想マシンを常駐させて1コア割り当てたり、エンコード+αというな複数の処理を安定しておこなうのに向いています。他のHT仮想4コアは構造上、元になる物理コアと同じジョブでしか効率的に動きませんので、アプリによっては2コアになります(ゲームに1コア使うと、HT分のもう1コアもそちらに当たる。物理4コアならゲームで1コア使っても残り3コアは別に割り当てられる)

自分はWHS2011の為、2500Tを選びました。VMwareを動かす予定があるのと、WHS2011になってストリーミング配信するトランスコード処理が割と重い役割として入ってきたためです。ただし熱害もそれなりにありますし、消費電力でも2100Tに負けているでしょう。
つまるところ「後悔するかも」と思って上ばかり狙わず、何を重視するかを決めたら思い切ってクラスをおとすのも現代のエコ。なのでは無いかなーと。

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