「極高速リモートデスクトップ」を謳うVritraをテスト

「極高速リモートデスクトップ」を謳うVritraをテスト

窓の杜に新しくバージョンアップされたリモートデスクトップソフトが紹介されていました。何よりも表示速度を一番のウリにしているようです。リモートデスクトップは気になるジャンルなので試してみました。

TrueRemoteを超えるVritraが遂にリリース。 – [ TrueRemoteを開発したIchiGekiの新しいブログ。 ]


さて、そんなこんなでこやつ歴代最高速度でする。TrueRemoteよりも高速でOrthrosの機能をほとんど実装させて、さらにプラスな要素もありまする。ウルトラでスペシャルでゴージャスな感じとゆー事で「超高速」では無く「極高速」としてみました。魔界村のよーな感じになったとです。

こんなスーパーウルトラグレートデリシャスワンダフルボンバーな感じでも無料でする。

記事を見ると「速」の文字が躍ってるので期待が高まります。

Vritaは1本でサーバにもクライアントにもなり、iOSからはOrthros Freeという同じ作者さんの接続アプリでアクセスが可能。

今回は下記環境でテストしました。クライアントもPCだとより練り込まれたアルゴリズムで通信ができるようですね。

サーバ側:Windows Home Server 2011
Windows 8 Professional
クライアント:Apple iPad mini
無線LAN:Buffalo WZR-HP-G300NH(CFW)
Aterm WR3500(WiMAX)

 

 

 

 

使い方は作者さんのページに懇切丁寧に書かれているので割愛します。

ローカルは速い

確かに表示は速い。しかも音声ストリーミング付きです。自分はTVTestで録画したtsファイルを再生してみましたが、普通に視聴できますね。

20130123-01サーバ側にはフレームレートとビットレートが表示され、それぞれ30fps、5000~6000kbpsと表示されていました。動画の動きを見ても20fpsは出ている様に見えます。音の途切れもありません。

リモートはムリだった

そもそもソフトの必要条件に「 LAN … 10Mbps」と書いてあるので動作保証外です。それでも使えるか試したくてつないでみました。一時的にサーバ側の55500ポートを開け、WiMAX経由で繋ぐと一瞬画面が出ました。が・・・その後画面が真っ暗になってしまい、カーソルの軌跡だけが表示されて止まりました。
LAN前提のアルゴリズムの様ですし、暗号化などもされないみたいなので家の中だけで使う割り切った仕様のようです。

「家庭内限定リモートディスプレイ」として期待

分かりづらい見出しですが、そんなカンジなんです。

Orthros Freeですが、マウス入力のみでキーボード入力はありません。画面の拡大も2段階のみで正直操作しづらい。それでも「動画を見るため」と割り切って、見始めてしまえば普通にTV(録画)が観られてしまいます。OSなどの細かい操作が必要な時はLogMeInなど企業リモートソフトと棲み分ける使い方が前提なんでしょう。
(上にデカデカと出る広告だけは目障りなので、そのうち有料版とかが出て消せる様になるかもしれません)

結果、ノートPCやiOSデバイスを動画再生用のモニターにするクローンツールという印象を持ちました。PCの前に張り付く必要無く、DTCP-IPやDLNAに煩わされる事無く、PCに入った動画を鑑賞するのが使い方というような。
このVritraは今後、より洗練されてメインストリームのアプリに組み込まれるようです。iOSアプリの充実にも期待しつつ、楽しみにさせていただきます。

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